UnderWater

海のなかの世界を少しだけお届けします。
#6 共生寄生エビ1
今回は、足摺でみつけたエビをご紹介したいと思います。海の中ではサンゴやイソギンチャクなど様々な動物(無脊椎)に寄生共生している甲殻類(エビやカニ)が沢山います。その多くの場合は片利共生といって、どちらか一方しか利益を得ていない寄生状態です。これらのエビやカニは宿主の棘や刺胞にまもられ、なおかつ宿主の食べ物のおこぼれをもらったりしています。中にはゼブラガニのように宿主の一部を食べているものもいます。

→イソギンチャクモエビ グビジンイソギンチャクやスナイソギンチャクなどサンゴ礁ではイラモやイシサンゴ類と様々なイソギンチャクと共生しています。
宿主の触手の上や、その周囲の岩肌に複数でおり、尾をあげたシャチホコの姿勢で尾を振る奇妙な動作をします。体長約10mm位で、いろんなイソギンチャクにいるので簡単に見つける事ができます。←オドリカクレエビ 主に砂地に生息するイソギンチャクに共生しています。体を左右に振って、踊るような仕草をする事が名前の由来です。魚類のクリーニングをすることが知られています。クリーニングとは魚の体に付いた外部寄生虫を取り除くことで、このエビはそれを餌にしています。このようなクリーニングをするエビや魚がいる場所はクリーニングスポットと呼ばれ、多くの魚が訪れます。
↓ヒメイソギンチャクエビ サンゴ礁や岩礁の浅瀬
に生息するサンゴイソギンチャクやシライトイソギンチャク等に共生し、触手の間に隠れ住みます。この写真は何とかダイノウサンゴ(すいませんちょっと名前忘れました。)のヒダの間にいたものを撮影しました。上のオドリカクレエビと同様体は透明で、白い縞模様は背側ではなく腹側に付いているものです。確かに透明であれば、魚などの捕食者に見つかりにくいかもしれません。
↓コマチテッポウエビ サンゴ礁のウミシダ類の口盤付近にたいてい雌雄で住んでいます。この写真のエビは黒いですが他にも乳白色のものもいます。住んでいる宿主の色に合わせているようです。コマチガニという同じくウミシダ類の口盤付近に生息するカニを探していて見つけました。
図鑑で調べてみると同じ”こまち”がつくので驚きました。ウミシダはカニやエビが寄生している無脊椎動物(背骨がない動物)の中では、特に多くの種類のカニエビが寄生している動物です。同じ種のウミシダであっても、個体毎に違う甲殻類が寄生しています。見かけたらじっくり観察してみてください。寄生している甲殻類の多様さに驚くでしょう。
 
コラムTopへ
UnderWater